私は、古い企業を新しい企業へと変革させることこそ、経営指導における最大の価値だと考えています。ここでいう「古い」「新しい」とは社歴のことではなく、事業の鮮度のことです。

どんな事業でも、外部環境や顧客の要望の変化から逃れることはできません。かつて売れていた商品も、やがては売れなくなる。その現実を直視せずにいると、企業は気づかぬうちに古びていきます。

だからこそ、経営者は常に新たな価値を創造し続けなければなりません。新しい商品を開発すること、新しい販路を切り拓くこと、あるいは新しい事業を興すこと。その積み重ねが企業の鮮度を保ち、存在意義を高め、未来を切り拓いていくのです。

これまで、数多くの経営者と修羅場を共にしてきました。財務再建に取り組み、苦境を脱するための道筋を描くことはもちろん大切です。しかし本当に重要なのは、その先にあります。再生から創造へと転じ、経営者自身が生き方を変え、組織全体に新たな息吹をもたらすこと。これができて初めて、企業は「古い」から「新しい」へと進化できるのです。

志ある経営者に寄り添い、その覚悟と決断を支えながら、新しい価値を生み出す力を共に育てていきたいと思っています。経営の本質を見据えた改革を通じて、次の時代に必要とされる企業をつくり出す――それが、私の信念であり、コンサルタントとしての新たな価値だと考えています。

須田 知身